
素材/技法:リトグラフインク・パステルによるモノタイプ
サイズ:30x30cm
制作年:2020年
*シートのみ
額縁は別売です。(制作2週間程度)
額装ご希望の場合は下記より別途お申込下さい。
https://gallerysatoru.stores.jp/items/5ff6909272eb4652f23f5b33
"small tour"
https://gallerysatoru.com/2021_small_tour/
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【作家コメント】
木のような風景のような抽象的な絵を描いています。
リトグラフ版画工房で働いてきた経験から、そのリトグラフインクの美しさ透明性を伝えたくもあり、この画材で作品を作っています。その多くはリトグラフインクによるモノタイプ版画です。モノタイプ版画とは1点物の版画、1枚しか刷れない版画です。様々なやり方がありますが、私はプレス機の刷り台の上に直接好みの色のインクで、描き、拭き取ったりして、気に入ったら紙を載せて刷り取ります。刷り取ったものが物足りなければ同じ行為を繰り返し色を重ねていきます。何度も刷れるように版を作らないのです。版画に含まれる版表現ですが普通の絵画に極めて近い制作方法となります。けれども普通に描いたものとは明らかに違う表現が得られます。
美しい風景や木々、日没後のマジックアワーなどを眺めて想い巡らすのは様々な方々との思い出です。出来上がった作品を眺めても、やはり誰かのことを想うのです。
本物の風景の美しさには敵わないけれど、絵画ならではの表現で観てくださる方にささやかなマジックをかけられたらと思います。
門馬達雄 Tatsuo Monma
1966年川崎に生まれる。
1988年お茶の水美術専門学校絵画科研究生終了後、日本で初めての本格的なフランス式リトグラフ版画工房アトリエMMG入社。
以後30数年、リトグラフ・モノタイプを中心にした版画制作で猪熊弦一郎、瀬本容子、難波田龍起、野見山暁治、柚木沙弥郎など数多くのアーティストとの協同作業に携わる。
2007年アトリエMMG解散により、現在フリーランスの版表現印刷者。2008年~2012年・金沢美術工芸大学リトグラフ非常勤講師。
自身の創作も発表している。