


素材/技法:鉛筆、グラファイト、色鉛筆、水彩、糸、顔料プリント、紙
サイズ:h105×105mm
制作年:2021
*会期後の納品になります。
photo:koichi nishiyama
"Thoughts through Drawings - words"
https://gallerysatoru.com/2021_ttd7/
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【作家コメント】
奈良時代の歌人である大伴家持の和歌(万葉集)をきっかけとしたドローイングを展示します。
写真や絵ではない、字数が限られた言葉を通して見る1200年前の風景には余白があり、どこまでも広がるロマンと、複数の可能性、あるいは複数の真実を予感します。
ドローイングも、例えば自転車に乗りながら目に入る風景や、授業中の窓の向こうのように、明確なゴールを定めない、通過地点ゆえの様々な可能性を内包するものだと思います。
1つの和歌では、5字や7字の言葉が重なっていくことで、何もない空間に少しずつ場面が展開され、視点の動きが生まれます。
紙を折り、折った部分を面で塗り、面を見ながら模様を描く。
絵と模様、印刷物の裏表、折り紙と茶室の下地窓、構造と装飾。
和歌の中で言葉が言葉を呼び、そしてお互いが複雑に関連して成立するように、そして、もうひとつの可能性を消さないようにと考えながら、紙のドローイングと向き合いました。
大城夏紀
http://oshironatsuki.com
1985年目黒区生まれ、横浜市在住。川崎市のアトリエにて制作を行う。
早稲田大学第二文学部卒業、2012年 東京造形大学大学院造形研究科美術研究領域修了。
2018年11-12月 シェル美術賞 第1回レジデンス支援プログラムにてパリ(Cite international des arts)で滞在制作を行う。
主な個展
2018 オープンスタジオ「Rhapsody in French garden」Cite international des arts・パリ
2018 「山と荒磯 dal segno」ART TRACE Gallery・東京
2017 「ossis」CLOUDS ART+COFFEE・東京
2016 「pianissimo」ART TRACE Gallery・東京
近年のグループ展
2020 アートハウスおやべ開館5周年展「あゆのかぜいたしくあゆはしる-見えないものに触れる時」アートハウスおやべ・富山県
「二つの自然」ポート アート&デザイン津山、NishiIma25・岡山県(岡山県アーティスト滞在・交流事業)
2019 「シェル美術賞2019 レジデンス支援プログラム2018 レジデント展示」国立新美術館・東京
「Pick Up」REIJINSHA GALLERY・東京
「雲のような線 Line, such as a cloud」SAKuRA gallery・東京
「Retro Machinism」TO OV cafe/gallery・札幌、Newld・東京
「3331ART FAIR 2018」アーツ千代田3331・東京、「ASYAAF 2017」韓国・ソウル DDP、「阿佐ヶ谷アートストリート2017」杉並区役所・東京、「ホルベイン・スカラシップ選抜展VOL.3」REIJINSHA GALLERY・東京、「札幌アートフェア2016」札幌クロスホテル・北海道(Art Labo北舟)など、グループ展多数。
シェル美術賞2017入選、ワンダーシード 2015入選、第26回三菱アートゲート・プログラム入選、阿佐ヶ谷美術専門学校「同窓会賞」受賞。
第26回 ホルベイン・スカラシップ奨学生。